曳家

曳家工事は建物や構造物を移動する工事です。
建替えに比べて解体の廃材が出ないなど環境に優しく、新築よりコストを削減できます。
近年の豪雨による浸水被害対策として建物の嵩上げなど建物を動かす需要も高まっています。

-負担を最小限に抑える-
 スクエアフレーム工法  建物を傷つけず(負担を最小に抑える)移動する当社が独自開発した曳家工法を採用。

Feature 01
高い技術力

土台、又は基礎の下にフレームを組み、連動油圧ポンプで数多くのジャッキを同時に操作します。手動と違い建物負担を大幅に抑えます。

Feature 02
狭い場所でも施工可能

フレームは2m~8mあります。 密集した集落や入り組んだ狭い場所でもフレームを接続することで施工を可能にしました。

Feature 03
低コスト

他の工法と比べ費用が抑えられます。機器開発により少人数で施工出来るため、工期短縮や総人件費を減らすことが出来ます。

建物の沈下修正・地盤沈下対策

地盤沈下で傾いた建物を修正し、再沈下しにくいよう地盤改良等の対策をします。
民間工事から公共工事まで全国で様々な建物や構造物のレベル修正を行い、実績ではトップクラスと自負しております。

-数ある沈下修正方法の中でも-
 ダブルロック工法  沈下の原因となる軟弱地盤にダブルロック材を薬液注入することで建物を支持できる地盤にします。
地盤改良後、さらに注入を続けることで地盤を隆起させ沈下部分を基礎ごと持ち上げます。
注入箇所を替えながら注入を繰り返して建物の沈下部分を水平に戻します。(基礎形状や周囲条件により油圧ジャッキ併用する場合も有ります)

工期短縮・工事費大幅減

従来工法に比べて費用を抑えます。地盤に対し改良を行うことで再沈下の心配も小さくなります。 アンダーピーニング工法と比べ工期も大幅に短縮できます。

省スペース(車1台分)

機材を配置するスペースさえあれば施工可能です。大型機械は必要ありません。

無公害

環境に配慮したダブルロック工法専用の材料を使用しています。六価クロムの発生も有りません。

10年保証

ダブルロック工法は複数の第三者保証会社の保証対象工法として認定されているため、保証を受けることが出来ます。

色々な沈下修正工法

建物の構造や沈下状況、地盤の状態や周囲の状況など色々な条件を考慮して、修正方法を決定します。
弊社では鋼管杭圧入(アンダーピーニング)工法・耐圧板工法・土台上げ工法・土間のレベル修正など様々な工法・修正に対応しております。

土台上げ工法

基礎はそのままで土台を持ち上げて建物の沈下を直します。基礎アンカー部分をハツリ、又はアンカー切断するなどの作業になります。基礎の沈下原因に対して対策を行っていないため沈下が進行中であれば再度建物の沈下症状が出ます。費用は抑えられますがお勧めはしない修正方法です。
昔ながらの建物で浴室やトイレが土台より下に収まっている場合、また玄関などは修正により大きな割れや傷みが生じます。玄関や水廻り部分で土台上げを行うと思ったより補修費用がかかる事もあります。

耐圧板工法

沈下範囲の基礎の下を掘削し、建物の重さを反力に油圧ジャッキを用いてコンクリート平板など耐圧板を沈め、土を締め固めます。一時的ですが建物を支持出来る状態になります。沈下範囲の適正な位置すべてに耐圧板を沈め反力が出た後、建物を持ち上げます。ジャッキ位置、基礎下の空隙は流動性の良い充填材を流し込み建物を固定します。耐圧板工法だけでは沈下した地盤に何も対策しておらず、表層のみを締め固めるだけです。一時的な支持にしかなりません。そのため再沈下の可能性は多少残ります。 土台上げ工法の次に費用が安く、基礎と土台の縁が切れないため補修費用が抑えられます。

土間レベル修正(工場・店舗)

ダブルロック工法で土間の修正も可能です。有筋の土間でコンクリート厚さがあれば地中にダブルロック工法によって地盤改良と土間のレベル修正が可能です。土間下に空隙がある場合、充填剤を流すなど下準備が必要となります。ただし大型のプレス機など重量があり、且つ振動が繰り返される環境にある土間の修正では再沈下することを前提としています。また土間の設計を超える重量が長期間置かれる場合も保証対象外となります。

曳家工事による沈下修正

沈下した建物の基礎を作り直すため曳家の技術を用いて基礎の造り替えが可能な高さまで持ち上げる、または移動して修正します。立地条件により施工が出来ない事、費用が高くなる事があるため、現在では余程基礎が損傷してないか耐震化のため造り替える場合を除いて建物を動かすことは少なくなりました。それでも基礎のない建物(古民家や蔵、神社、お寺)などは曳家の技術が必要不可欠です。史跡上にある建物は地盤を掘ることすら許されません。そのためダブルロック工法も鋼管杭圧入も行えないため、曳家の技術で柱を持ち上げて根継ぎするしかありません。薬液注入や鋼管杭工法、耐圧板工法では直せないものもたくさんあります。

バルクアップ工法

水害対策、浸水対策として50cmまでの建物の嵩(カサ)上げに特化した嵩上げ工法です。従来の嵩上げは建物を移動または高く持ち上げて盛土・基礎工事を行うため広い敷地でしか施工出来ません。バルクアップ工法は建物を基礎ごと持ち上げ、必要な高さでバルクアップ材を充填して建物を固定します。鋼材組付は行わないため狭い場所でも施工可能です。バルクアップ材は土よりも比重が軽く強度もあるため、従来の盛土工事より精度の高い盛土となります。しかし材料が高価なため50cm以上では費用対効果が低くなってしまいます。

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