平素より大変お世話になっております。
(有)西川総合建設スタッフです。
先日休みを利用してイチョウ並木の写真を撮ってきました。
空の青さとイチョウの黄色のコントラストの美しさには、ただただ感嘆するばかり。
とはいうものの、並木が黄色に染まりきるにはもう少し時間が掛かりそうです…。
今回から少しの間「曳家(ひきや)の技法」についてお届けしようと思っています。
全3回を予定していますので、お付き合いいただければ幸いです。
第1回は「丸太角材工法」を取り上げていきます。
丸太角材工法は明治時代から昭和初期にかけて活躍した、曳家の歴史の中で最も古い技法です。
方法としましては、まず建物の壁に穴を開けた後、結束線で丸太や角材と柱を絞めて固定し、
基礎と土台を切り離して、専用の機材を用いて建物を持ち上げます。
その後、持ち上げた建物の下に仮の土台を枕木で“井のかたち”に組んでゆき、
枕木を組んだ土台の上に敷いた木製のレールに従って建物を移動させるのが1つの流れになります。
ただ丸太角材工法は建物の壁に穴を開ける必要があることから、建物自体の耐震性の低下はもちろん、
施工後の補修箇所が多いため、曳家工事自体が安く済んでも建築工事全体の費用としては高額になっていました。
そこで昭和中期より登場したのが「レール工法」です。
さてこれらの技法はどのような技法なのでしょうか?
つづきます。
(有)西川総合建設スタッフ