私が初めてこの物件を計測調査させていただいたのは平成29(2017)年でした。
数年が経ち再計測に伺うと、大きい所で15mm沈下が進行して最大140mmの沈下量となっていました💦
傾きが大きく隣地の建物に屋根が当たって樋が潰れています💦(隣の家も傾いている様に見えます・・・)
隣地の方にも迷惑が掛かかるとの事で沈下修正工事をする事になりました。
ご依頼頂いたので表面波探査法で地盤調査を行い支持力を確認しました。
建物沈下側は隣地境界線からほとんど距離が無く、その間に給排水管・ガス管が埋設されているので計測不可能。
建物正面の駐車場で計測としました。結果・・・
2F建て木造住宅の布基礎に最低限必要な支持力30kN/㎡を大きく下回っています💦
これでは建物は支えられません!
今回はダブルロック工法で地盤改良を行った後に連動油圧ジャッキで建物を基礎ごと持ち上げます。
今回はダブルロック薬液注入をするにあたり、隣地への薬液が進入する事を事前に了解していただいてます。
この支持力で地続きであれば当然隣の敷地にも薬液が流れます。
薬液が流れれば悪影響がでるわけではなく、支持力が上がるので了解いただけました。
機材搬入していよいよ工事開始です。
配管確認のため水廻り方面を掘削したのですが、基礎下に空隙があり、周囲の砂が地面下に流れていく・・・と恐ろしい報告がありました💦
とにかく反力が得られるまでダブルロック薬液注入して支持力強化を進めます!