擁壁面のコンクリート土間がズレてきたとの相談を夏過ぎに頂きました。いつでもいいのでと言われておりましたが・・・対応が今頃になってスイマセン! この現場は沈下修正工事を2年前に依頼されて鋼管杭圧入工法で建物の傾きを修正しています。支持層から支持していますので建物は変化有りません。擁壁にかかる建物の荷重も軽減されています👷👆 現場確認をした際に擁壁が前回の状態より傾いていると思われるところが多々ありました💦 閉じていたクラックが開いている、土間と建物の立上りに隙間が生まれている、当時作られたベランダがミシミシ音を立てているとの情報・・・等、原因は特定できませんが状況から一番影響を与えているであろうと思われるのは『水』ではないでしょうか。
土間は最大5cmほど沈下した跡があり、屋根の雨水やコンクリート土間の水が擁壁と土間の隙間に流れています。土間にもクラックが走っており、『水』が土間下や擁壁裏の土を流していると思われます。今回の工事は擁壁に進入する水を雨水桝に流れるように処理します👷
雨水枡より擁壁側の方が下がっており、雨水桝にはほぼ雨水が流れ込んでないと思われます。側溝がありその先端のVP管が水を雨水枡まで流すようですが、VP管の周囲に大きな穴が開いており、そこに流れていいたのか土がえぐれています💦 側溝内のクラックも開きすぎて水が浸透してそうです。
先ずはCBについたコンクリートを撤去し、状態を確認します。そこに弊社の『バルクアップ材』を流し込み、擁壁裏の空隙を埋めます。土間の水上の隙間からも同等にバルクアップ材を充填します。流動性が良く、充填後に体積が1.5倍~1.7倍になる特殊な空隙充填材です。桶で撹拌した材料がアッという間に隙間に流れ込みます💦 何倍でも入る勢いでビックリ👷💦 クラックからも溜まることなく流れ込みます・・・。
この隙間に1㎥のバルクアップ材が流れ込みました。相当隙間があったのだと思われます。
さて明日から側溝側に勾配を付けてモルタル塗り👆 VP管周りの空隙を埋めて防水塗装で擁壁への進入を防ぎます🌟