土台上げ工法とは

 

平素より大変お世話になっております。

(有)西川総合建設スタッフです。

 

すっかり秋も深まってきて、民家の軒先には干し柿がズラリと吊られるようになりました。

柿をそのまま食べるのも甘くて美味しいですが、干し柿にもまた一味違った良さがありますね。

 

前回触れた嵩上(かさあ)げ工法は、建物を移動させる“曳家(ひきや)による”沈下修正工事でした。

そこで今回より“曳家を伴わない”沈下修正工事に注目したいと思います。

まずは土台をただ上げる「土台上げ工法」についてお話しします。

 

 

技術としましては、基礎を現状のまま、建物の沈下した部分に対して土台から建物を持ち上げて水平に戻す技術です。

ただし、構造部材や設備機器に埋め込まれているボルトを切断せざるを得ない上に、

基礎のコンクリートなどの一部を削る必要があることから建物の耐震性は低下します。

加えて地盤沈下に対する対策を施さないことから再沈下の恐れも考えなければなりません。

 

いちおう、先ほどのボルトを溶接して再接続することや接続器具などで伸ばすことで再沈下の可能性は低くなるのですが、依然として再沈下の可能性をはらんでいます。

安価で工期の短い工法ではあるのですが、10年保証の対象外ということもあり、メリットとしてはあまり高いものではない工法です。

 

曳家を伴わない沈下修正工事は他にもあります。

この話についてちょくちょく触れて行きますので、何卒よろしくお願いいたします。

 

(有)西川総合建設スタッフ

 

 

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