嵩上げと沈下

 

平素より大変お世話になっております。

(有)西川総合建設スタッフです。

 

さてさて今までは曳家(ひきや)の話を中心にお届けして参りましたが今回はその応用として、別の話題に入ろうかなと思います。

そんな別の話題は「嵩上(かさあ)げ工法について」です。

 

嵩上げ工法をざっくり言いますと、読んで字のごとく建物の“かさ”を“上げる”ことを嵩上げ工法と言います。

地震や液状化、軟弱な地盤、擁壁の影響などで建物が沈下してしまった場合、沈んだ部分を盛土工事薬液注入工事によって修正する必要があります。

そこでそれらの工事に際して該当する建物を別の場所へ移動、または木材や鉄骨をセイロの状態に組みながら建物を上げる方法を指して嵩上げと言います。

 

“工法”としては嵩上げから盛土・薬液注入工事を行うところまでが嵩上げ工法とされています。

従来の嵩上げ工法について下記に記しますので、よろしければご参考ください。

 

① 掘削した部分に連動油圧ジャッキを設置し、連動油圧ポンプに接続する。

前もって玄関ポーチの納まりを確認し、嵩上げが可能か協議すること。

② 嵩上げを繰り返して、盛土工事が可能な高さまで嵩上げをする。

セイロ養生に型枠を設置、盛土を行うのと並行してセイロを組み替えながら型枠内も盛土を行う(1番大変です)。

③ 盛土工事が完了したら建物を下げる。基礎の底が地盤に付いた高さでレベルを合わせて据え付け、

空隙(くうげき)充填・埋め戻しを行う。

 

このように従来の嵩上げ工法は建物の移動回数が多いことなどからなかなかに難易度の高い工法です。

そこでその問題を解決すべく当社ではオリジナルの工法を用意しているのですが…また改めてご紹介いたします。

 

よろしくお願いいたします。

 

(有)西川総合建設スタッフ

 

 

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