石の基礎の沈下修正

《 現場班・近況報告 》

今週は滋賀県2ヶ所で沈下修正を施工しました。その内の1件をご紹介します。

彦根市内の沈下修正物件は敷地内の通路が狭く、ユニック(クレーン付きトラック)がギリギリ進入できる幅しかありません。

駐車すると人の往来ができず、荷下ろしの間、施主様には不便を強いてしまいご迷惑おかけしました。

工事内容は離れの沈下と広縁柱の沈下をダブルロック工法+αで修正します。

広縁柱は地盤が下がり≒3cmの沈下です。

油圧ジャッキをかければすぐに上がるのですが、じっくりと地盤改良を行ったうえで修正後の仕上がりを考慮し、ダブルロック液注入で持ち上げます。

地盤調査結果から≒1.2mまで軟弱地盤であることが判りました。

工事では、約1200㍑を注入した段階で2cmあがりました。

しかし両サイドの沓脱(くつぬぎ)石が徐々に上がり始めたため、追加の400㍑を注入して微調整して完了しました。

離れも全体にダブルロック工法にて地盤改良を行いました。

沈下は45mmでした。沈下の多い場所にどんどん薬液が入っていきます。

離れについては基礎形状が石だったため、事前に2種類のパターンで修正の提案をしていました。

基礎のベースがしっかりとある場合、基礎ごと持ち上げます。

ベースが無ければ石をそのままにして、躯体を持ち上げます。

 

延石(のべいし)基礎は表には見えない割れがあり、持ち上げる段階で複数折れていた!ということが過去に多々ありました。

石基礎の場合は、そのまま施工した方が結果的に良いかと思います。

今回はしっかりとした布基礎があったため、地盤改良後にある程度まで薬液注入でレベル修正を行い、

沈下が大きい部分には連動油圧機器を設置し、微調整しながらレベル修正を行いました。

 

 

 

 

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