徳島県で沈下修正工事を着工しました👆
この建物は2階建ての住居で、平屋部分はキッチンとして使用されていました。
そのキッチンの基礎は腰の高さまで立ち上がっており、
広い面積の屋根から流れる雨水や生活排水は基礎に沿って溝に流れ、最終的には1箇所の桝に集まっていました。
しかし、その最終的な桝には底打ちするような対策がされておらず、水が土を流し建物を沈下させていました🏡
今回は痩せた地盤を強化するためのダブルロック工法地盤改良と、
建物の土台から持ち上げてレベルを微調整する内容です👷
本社を出発するときは大雨で前が見えない状態でしたが徳島県に上陸する前には晴れ渡っていました☀
滋賀よりも温かい気候で上着要らず👕
現場に到着、さっそくシートを広げて機材を搬入します。
薬液ポンプ、200V動力発電機、ロッドやスイベル等の削孔機材、ダブルロック材、水桶など必要な機材を、
3tクレーン付きトラックにギリギリで積載して運搬しました💦
4tユニックであれば余裕があるのですが、山間部の現場では道幅を考慮して出来るだけ3tボディを使用します。
周囲地盤が雨水で流されている事も有りますが、地盤の中の水の道が多いのか?
色々なところから水が噴き上がります💦
ゲルタイム(注入材が流動性を失い、粘性が急激に増加するまでの時間)を5~20秒で調整しているので、
ゲル化して流動性が止まるため、2m程度の範囲で止まります。
しかし水の道が出来ている場合は空隙部分に一気に流れます!
また水が溜まっている場合は水を押しながら流れます👷
周囲に水が噴き出し、薬液もなぜそこから?!と思うような箇所から噴き上がります。
通常の施工の薬液1setを注入する時間を大幅に超えています💦
芝生の間からも薬液が噴き出してはすぐ固まります。見ていると不思議な感覚になります。
そして今回の最大の難所『井戸』!
施工にあたり事前に大工さんに床を撤去して頂いたのですが、床下から深い井戸が出てきました💦
石積で底が広く地上に向かい狭くなっている井戸で「絶対落ちたら登ってこれない!」と恐怖を感じました👷💦
ダブルロック地盤改良を進めて建物下や周囲の地盤が隆起するほど十分注入しました。
建物も持ち上がってきています。
これ以上ダブルロック薬液が入らないとなった瞬間、「ジャバジャバジャジャジャ△※★◇☆!!」と響く音が!
皆一瞬で『あ、井戸だ』と判断・・・
井戸の石積の間から薬液が漏れ出ました。
すぐゲル化して氷柱のような形で固形化しました。
この井戸は今まで使用されたことのない井戸で、事前に施主様に漏れ出る可能性を説明させて頂いております。
現状を確認してもらって地盤改良は完了となりました🌟