「海のある奈良」・・・初めて聞いたキャッチフレーズですが、その福井県小浜市で沈下修正工事を行いました👷
今回は河川の擁壁ギリギリに建つ木造2階建てです。
小浜から山に向かって進んだ場所で自然豊かで川が透き通っており、最高のロケーションです★
修正方法は『土台上げ工法』で行います。
更に腐食した土台を一ヶ所取り換えるため柱縛りで浮かせます。
土台上げ用の市販爪ジャッキなどありますが、弊社では使用を控えています。
理由①はパワー不足です。
理由②はレベル修正するためにジャッキを上下に伸縮させるのですが、伸びる方にしか油圧は効きません。
微調整の際に下げるときは重さでストンッ!と落ちて建物を傷める可能性があります💦
理由③はジャッキの数だけ人を配置につかせ声を合わせてレバーを操作する・・・そんなのでストロークの伸びしろを調整出来ません。
理由④はレバー操作の感覚でしか重さを判断できないことです💦
まだまだありますがこれくらいにして、、、、弊社では👆↓
土台上げ工法でも連動油圧ポンプを使用して各油圧ジャッキの圧を確認しながら操作しています🌟
今回は油圧ジャッキを同時6台使用するため、7連の連動ポンプを使用しました。
ハンドジャッキは土台の腐食を考慮して土台補助を入れる程度で併用します。
重量のかかる位置に油圧ジャッキを配置します。
30t油圧ジャッキの上げ・下げ両方を油圧ポンプで操作するので、
パワー不足による事故や不陸の発生防止、下げの安全性が確保出来ます。
(出来るだけ換気口は使用させて頂きますが)重量のかかる位置に爪を入れるだけの斫(はつ)りを行います。
斫りは厚み2cm、幅30cmと最小に抑えて基礎強度を下げないようにします👷
↑外部から見るとこんな感じです👆
それぞれの油圧ジャッキに取り着ける爪オプションは㈲西川総合建設のオリジナルです。
市販されていないので、他ではお目にかかる事はほぼ無いと思います💦
すべての油圧ジャッキ爪オプションを設置し、ジャッキを伸ばして各ジャッキに圧力を利かせて
連動油圧ポンプのデジタルメーターで管理します。
後はボタン操作で建物を上げます👷
土台上げ工法は簡易な沈下修正方法とお伝えしていますが、道具が揃って初めて簡単作業となります。
市販のローコストジャッキの使用では今回の作業に何日も掛かり、強度面も心配です💦