神社仏閣の沈下修正の相談をよくいただきます。
柱上げや根継ぎなどで元に戻しますが、沈下の原因の地盤に対しては中々手が出せない状態です。
史跡などの場合は地盤の中に薬液注入する訳にも行かないのでただ沈下が収まるのを願うだけです。
弊社は地盤改良だけでなく、史跡でなければ地盤に沈下対策を講じた修正工事で沈下10年補償も可能です👆
実はこれ、これ凄い事なんです🌟
今回は本堂の裏の石垣が沈んでおり地盤調査データが表層2mまで弱いため、
ダブルロック工法にて地盤改良工事を行います👷
垣根の向こう側は河川で擁壁で整備されており、擁壁や法面の構造物の破損もないため敷地内の地盤の沈下が原因と思われます。
山門からはユニック(クレーン付きトラック)の進入が出来ないため、町内のご協力で道路を一時通行止めにさせて頂きました。
垣根越しに薬液ポンプや動力発電機を降ろします。
荷下ろし作業は、桜の木の枝にギリギリ当たるくらいの状況で、
”折っても良い”とは言われましたが、慎重に枝を反らせて搬入完了👷👉
(「桜切る〇〇、梅切らぬ〇〇」・・・でしたよね)
本堂床下も確認できるように開口を設けてもらいました。
薬液が噴き出る時に状況が確認できないとスイッチON・OFFが手遅れになります。
薬液注入工法の怖い所は、空隙や軟弱層に薬液が行き渡った後に建物を持ち上げる程のチカラが加わるのですが、
その時にスイッチを止めないと地盤が隆起したり、構造物を押したりします👷💦
長年の経験で培われる部分でもありますので説明が難しいのですが、素人が出来るものではありません👆
沈下側に鉄筋で引っ張りが入っています。
ズレないように対策をされていました。