11月末から鐘楼堂の基壇内部の強化及び基壇下~周囲の強化を薬液注入で行ないました。今回のご依頼は㈱金剛組さまです。神社仏閣と言えば金剛組!と有名です。なぜなら日本最古の会社であり世界最古の会社でもあります👆 wikiでは578年、四天王寺建立のため聖徳太子によって百済より招かれた3人の宮大工(金剛、早水、永路)のうちの1人である金剛重光により創業👷と書かれています。
今回は道が細く勾配が急で、且つ鋭角に曲がる必要があるため寺境内にトラックが進入出来ない施工条件でした。一旦集落の中腹にある資材置き場で薬剤を受け取り、機材も荷下ろしします。そこからバックホーで重量のある機材をを小運搬します👆
何度も資材置き場とお寺を往復して運び込みます。材料の搬入で半日が過ぎてしまいました💦
上部の鐘楼堂は㈱金剛組様が新築されるため解体済です。 この基壇が地盤沈下により傾いたり隙間が生まれたりしていました。弊社の施工前に別業者が石積の目地埋めと石と石の隙間にグラウト注入を行っています。これをしておかないと薬液注入時に目地から薬液が噴き出します💦
薬液注入を行うにあたり図面で注入ポイントと深さを確認し二重管ロッドの削孔に入ります。今回は浸透性のゲルタイムが遅い薬液を使用していますので、事前に基壇上部はプールになるとお伝えしていました。案の定、プールです💦 瞬結であれば表層の隙間が直ぐに埋まるので内部で充填出来ますが、緩結ですと止まりが悪く、ある一定時間たたないと噴き続けます。しかし今回浸透させるのが目的の薬剤ですのでこれで良しです👷
今回は2.4m~80cm毎にステップアップしながら一定の注入量を入れます。緩結の弱点?としてロッドを持ち上げた際にその高さに固定できない点があります。本来ボーリングマシンを使用するのです止まるのですが、機材搬入も移動も出来ない場所で注入深さが3m以内でしたので使用しないパターンで施行しています👷
基壇と周囲に6000㍑の薬液を注入して工事を完了しました🌟 薬液の色が真っ白ですので掃除が大変でした💦