《 現場班報告 》
安土桃山時代の語源になった安土城が建てられた地『安土町』で地盤改良工事を行いました。
地盤調査の結果、3.5mと2.0m付近の軟弱層が沈下の原因であろうと考えられるため、建物全体で≒27㎥分のダブルロック材を注入します。
施主様の車庫をお借りして材料を搬入し設置させて頂きます。
薬剤がパレットに大量に積まれてくるのでハンドリフトが悲鳴を上げています。
建物に沈下が見られるのでレベルを計測しながらの注入作業となります。
一番下がりの大きい場所から注入するのですが、表層に噴き出すことなくどんどん2000㍑が入ります。
建物は5mm程度上りましたが、注入位置を変えて更に注入を続けても数ミリ上がるのみです。
地盤改良を行ってもう薬液が入らないところまで充填し、地盤が隆起することで建物が大きく持ち上がってきます。
とにかく順番に打ち続けていく事にします。
工事写真を撮るために遠景からカメラを向けると、ファインダーに巨大蜘蛛に捕獲された蝉が飛び込んできました!
思わず作業員を呼びました。
現場内でこんな弱肉強食が繰り広げられているとは・・・
弱い者が強い者の犠牲になる、実力の違いがそのまま結果に違いを生ずる闘争状態の世界・・・・。