《 現場班報告 》
滋賀県高島市で沈んだ柱の修正工事を行いました。
高島市といえば日本書紀の継体天皇即位前紀に「近江国高島郡三尾之別業」とあり、
日本書紀編纂時の郡名を用いて記されたもので、奈良時代には高島の名前が使われていたとか。
琵琶湖の西にある自然豊かな街です。
現地に着くとなんと施主様が畳と床板を事前に撤去してくださっていました!
ありがとうございます!m(__)m
すぐに柱上げ作業に取りかかることができました。
沈下部分を確認すると束石が地盤にめり込んだ状態で、一度修正が行われている様子です。
束石底面の面積では建物の荷重を受切れず沈んでしまったため、
今回は柱持ち上げと同時に広い面積で荷重を受けられるようにします。
周囲の土もセメントで撹拌しながら締固め、耐圧板を設置します。
束石の何倍も広い面積で荷重を分散させ柱を支えます。
柱2本とも耐圧板を設置してレベル修正を行います。
3cm強の沈下修正したのですが、沈下した状態で聚楽壁(土壁)を塗り替えられているのでしわ寄せが出ます。
壁が四角に戻ろうとするので、どうしてもしわを防げません。
もし聚楽壁の縁に隙間が生じているときは、塗る前に一度ご相談下さい。
沈下している場合、修正してから仕上げをしないとまた壁が傷んでしまいます。