施工日が決定したものの積雪のために工事の延期を繰り返していた地盤改良工事を、
3月に入って積雪の心配がようやく無くなり、施工させていただくことができました。
今年の雪は「近年、温暖化と言われているのにどうなっているの?」と思えるほどよく降り積もり、
弊社の複数の現場の工程をことごとく遅延させてくれました・・・。
今回は工場内部の一部土間下の薬液注入工事です。
工場のボイラー室ですので、狭いため地盤調査は外壁に面した外部で行いました。
調査データをもとに注入の深さなど決定します。
ボイラー室の中心から注入するため、土間を斫ってロッドが刺せる穴を開けます。
土間の割れがありましたので、その割れの一部を広げればロッドが刺さります👷
注入準備が出来たのでダブルロック材を撹拌して地盤に注入します。
建物が隆起により持ち上がらないかレーザーレベルを設置し確認しながら注入を続けます。
ダブルロック工法は薬液ホースさえ届けば狭い場所でも可能です。
今回は排煙窓からホースを通しています。
ダブルロック材は使用袋の数で管理できるのでどれだけ注入したか判断しやすいですね👷☝
しばらく注入を続けると建物が1~2mm程度動きが見られました。
その段階で周囲から薬液が噴き出しています。
ある程度地盤に薬液が詰まった事を確認し、計画使用量に達したため施工完了としました。
桝の中に薬液が溜まっているのは配管に沿って土が緩み、水道となっているからです。
配管がある場合は詰まらさないように注意が必要です。