《 営業班からのご報告 》
予定している土蔵の曳家工事の確認申請許可をもらうために、資料として添付する地盤調査を行いました。
お客様との打合わせで「曳家工事に確認申請が必要なのか?」と質問されることがありますが、
今回のご依頼は移動先が同敷地内ではなく、地続きではない隣の地番の違う敷地のため確認申請が必要となります。
申請手続きは施主様からご紹介いただいたmts一級建築士事務所様にお願いすることに。
土蔵は移動が出来ても、石基礎を移設する事が出来ません。
今回はベタ基礎を新設するため、後で沈下が起こらないように地盤調査を行い地盤改良の内容を検討します。
家の傾き相談、沈下修正・地盤改良の現地での打合わせや見積りのご依頼は多く寄せられるのですが、
地盤調査データをお持ちでないお客様がほとんどです。
沈下量と沈下の要因となる地盤のデータがあってこそ正確な見積りになりますので、
概算見積り以上の正確な見積りをお求めなら、地盤調査を行ってただきたいと思います。
弊社は地盤調査を「表面波探査法」で行っています。
表面波探査法とは物理探査の一種で、地震の波を利用した地盤調査法です。
(地震や振動を大きく分けると、地球内部を伝わる実体波と地表面に沿ってのみ伝わる表面波に分類されています。)
実際の調査は、起振機で地面に微弱な振動を与え、表面波(地震波)の伝わる伝播状況と速度を解析して
許容支持力度qa(kN(キロニュートン)/㎡)を求めます。
発生する表面波は硬い土質ほど速く伝わり、軟らかい土質は遅く伝わるという性質があります。
表面波探査法はアスファルトの上からでも調査が可能です。
検出器A、検出器Bをアスファルトに固定してアスファルト上から計測します。
SS法と違い穴を開けるなどアスファルト仕上げに傷をつける事がありません。
ただしアスファルト上を頻繁に車が通る場合は、余計な振動を拾うため計測出来ない場合もあります。
現地で測定したデータを解析すると検出器Aと検出器Bの間(≒1m)の平均支持力が判ります。
このデータをもとに今後の動きを検討していきます。
地盤調査のメリット☆ まだあります☟
地盤調査などのデータに基づいた対応をされることで、曳家工事であっても沈下修正の10年保証が可能になることもあります。
地盤調査をおススメいたしますm(__)m