三重県倉庫事務所沈下修正工事

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沈下・傾き修正
三重県　倉庫事務所沈下修正工事

沈下・傾き修正

三重県　倉庫事務所沈下修正工事

構造により短期の修正が可能です！

　三重県の事務所沈下修正を滋賀県甲賀市の㈱片岡工務店様のご依頼により、鋼管杭圧入工法で施工させていただきました。甲賀市は三重県と隣りあわせで、甲賀市から三重県のこの現場まで30分程度の距離です。
　調査に伺ったのは工事の1年くらい前でした。プレハブ造りですが建物の内部に柱がなく、屋根の重量をすべて周囲の柱で支えています。建物部分は盛土、建物後ろに向かって急斜面で下には池がある地形です。基礎が盛土の土留めの役割をした高基礎、1m離れたところに重力式擁壁で段が付いており、薬液注入工法での施工は難しいと判断しました。
　外壁は20㎝下がりで内部の同じ場所で土間は10㎝、完全に縁が切れている後打ち土間のため、土間は打ち直しを提案しました。

　側面から建物後ろに向かい1.5mの段差があります。鋼管杭圧入位置を掘削した土を土嚢袋に詰めて階段にします。これで上下は安全に行き来ができます。
　盛土側の基礎ベースの深さがこの段階では不明だったのですが、この高基礎のまま回っていたら大変な掘削量になるので重機を運び込みました。

　重機で掘削を開始します。倉庫事務所の建物は使用できませんが、隣の倉庫は稼働しています。
　残土を敷地内に広げると倉庫業に迷惑が掛かるため、フレコンバックに発生土を入れて敷地沿いに並べていきます。
　基礎ベースは深い位置にあり、重機での掘削は正解でした。掘削作業を行いながら同時に一ヶ所づつ鋼管杭を圧入していきます。

　基礎ベースが深すぎてハシゴで掘削底に降りて作業です。盛土部分の掘削に苦労しましたが建物後ろの斜面側は基礎ベースが数センチしかなく、掘削は早く済みました。
　地盤調査データの支持層で鋼管長さを想定していましたが、ほぼ0.5～1.5m程度の誤差で反力が得られました。

　鋼管杭全体に圧力をかけてレベル修正を行い、躯体は基準点まで修正できました。土間は予想通り縁が切れてついてこない状態です。元々基礎の天端合わせだった土間天が23㎝の下がりです。土間も沈下に伴う1㎝以上のひび割れが数多くあり、修正不可能であるため打ち替えることになりました。
　建物が大きく施工する面積も広かったのですが、外側だけの修正のため工期は10日間と、相当短い期間で施工できました。