(株)ダイフク滋賀事業所沈下修正工事

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沈下・傾き修正
(株)ダイフク滋賀事業所　沈下修正工事

沈下・傾き修正

(株)ダイフク滋賀事業所　沈下修正工事

GW期間中の変更が効かない工程

　滋賀県湖南市の西村建設㈱様のご依頼で、滋賀県日野町にある(株)ダイフク滋賀事業所様の食堂棟の沈下修正工事を行いました。
　出隅に向かって6cm沈下しており、その修正後にサッシの取り換えを計画しておられました。
　食堂棟の調理場にあたる場所はグリストラップやガス庫など埋設された設備が多く、事前調査を丁寧に行いました。図面に描かれているより根入れが深い基礎かつ独立基礎でサイズが大きいため、想定していた重量を大幅に超えていました。
　施工は鋼管杭圧入で、深さ6.3mの支持層から反力を得ます。
図面にラップルコンクリートが書かれているので、基礎とラップルの縁を切り、持ち上げることにしました。

　食堂棟のため、調理場を使用しないGW中の完成をご希望でした。
　建物を持ち上げる前の作業は事前に行えるため、掘削の準備に取り掛かりました。
掘削すると図面より明らかに深い地中梁です。悩んでいる時間はないので、重機を一回り大きいものと入れ替えて掘削を進めました。

　ラップルコンクリートの位置が一回り広く施工されているため、掘削の妨げとなります。
　エアーコンプレッサーを搬入してラップルコンクリートの一部を斫り、油圧ジャッキが設置できる状態にします。

　連動油圧ポンプで地中梁と独立基礎を持ち上げます。
　鋼管杭は十分支持層に到達しており、沈むことはありません。ラップルコンクリートに直接油圧ジャッキを設置しているので油圧ジャッキも沈みません。沈下は6㎝です。連動油圧ポンプを使用して一斉に持ち上げます。基礎の向こう側の光が見えて、完全に浮いているのが判ります。