自然に開くドアの原因 H様邸沈下修正

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沈下・傾き修正
自然に開くドアの原因　H様邸沈下修正

沈下・傾き修正

自然に開くドアの原因　H様邸沈下修正

建具の異常は建物の沈下が原因であることが多い・・・

　滋賀県草津市の㈱Imacoco様のご依頼で、草津市の沈下修正工事を行いました。
　擁壁側に向かって3㎝の沈下ですが、それだけで内部の建具が勝手に開きます。深夜にドアが勝手に開いており暗い中ぶつかってしまうとお聞きしました。
　建具調整では直りません。頂いたデータを確認したところ、地盤は固く、長い年月で圧密沈下して下げ止まりしていると想定できました。
　ベタ基礎ですのでダブルロック工法を用いたレベル修正となりました。

　機材や資材をカーポートに置かせて頂くのに屋根があるのでありがたい反面、ユニック（クレーン付トラック）のアームが使えない場面もありユニックでカーポート前に機材を降ろして、ハンドリフトを使用してカーポート内部に運搬します。
地盤がコンクリートのため、ハンドリフトでもスムーズに運び込めます。

　最も沈下した部分には角度と深さを変えるため何度も削孔します。
　内部にレーザーを張り、建物の上がり方を確認してポンプのON/OFFを操作します。
　境界のL型擁壁が近い場合、擁壁に影響が出ないか注意が必要です。ロッド削孔も擁壁底板を想定しながら避けなければなりません。何度も擁壁側の工事をしていますが、毎回難易度が上がるので緊張します・・・。

　薬液注入工事で発生するのが擁壁からの噴き出しです。
　目地から出たダブルロック材が擁壁下の側溝に入り固まってしまいました。すぐにゲル化するため流れていくことはありませんが、掃除が大変です。
　建物を上げるだけの圧力が同様に擁壁にもかかります。目地の離れや水抜き穴から噴き出すことが往々にしてあるため、事前に養生し噴き出した場所は掃除しました(隣の方に許可をいただき、隣地をお借りして作業を行いました)。