滋賀県大津市 K様邸

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沈下・傾き修正
滋賀県大津市　K様邸

沈下・傾き修正

滋賀県大津市　K様邸

新築か、それともリフォームか。

　滋賀県大津市で木造2階建て・沈下量最大13㎝・布基礎全体の沈下修正工事を施工しました。
　擁壁の上にある建物で、過去に擁壁下の工場の振動が続いたため沈下したとお聞きしました。
　地盤調査の結果、擁壁側の地盤は緩んでいるようですが、ダブルロック工法で強化＆沈下修正で10年保証可能と判断しました(本申請に入る前に、補償会社にデータを見せて確認しています)。
　「敷地が広いので新築を建ててから解体するかもしれない」とご検討されることになりました。
　半年後、施工主様より工事依頼がありました。プレハブの家が多い中、昔ながらの家を残しておきたいとの思いで改修工事を選択されました。

　ダブルロック薬液注入をスタートすると、どんどん容量が地盤に入ります。
　地盤調査データから多く入る事は予測はしていましたが、表面に一切吹き出ずに入り続けているので驚きました。施工主様もどこに流れているのか？と眺めておられました。
擁壁へ近づくにつれて、注入量は目に見えて多くなりました。

　建物周囲の作業スペースが無い場合は内部からも注入を行います。
　和室は床が撤去しやすいため注入口にすることが多いです。直接基礎の側面から地盤にロッドを削孔できるため、施工精度も上がります。
地盤改良は建物全体に注入しないと再沈下の可能性もあります。

　布基礎のため地盤改良後は連動油圧ポンプを使用して建物を持ち上げます。
　地盤改良をしているため反力はあります。13㎝の沈下ですが改良完了後には地盤が隆起して数㎝持ち上がっていました。意図的に地盤を隆起させてレベル調整するのが沈下修正の職人技のお見せどころですが、基礎クラックや土台の浮きがあるので、薬液でなく油圧ジャッキに切り替えます。
　建物の内部床計測をしながら適正な位置に油圧ジャッキを設置して全体で持ち上げレベル修正します。
　写真のように建物を持ち上げると基礎ベースが浮いて地盤の縁が切れます。支持金物をセットし、専用の空隙充填材を充填して施工完了です。