植物の根腐れによる沈下

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沈下・傾き修正
植物の根腐れによる沈下

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植物の根腐れによる沈下

稀ですがご依頼は何件かあります。

　湖南市にお住まいの方から「建物の沈下を見てほしい」という旨のご依頼を頂いたため、現地調査をして状況のヒアリングをさせていただきました。
　施工主様が「庭の樹木を伐った後から徐々に沈下の傾向が見られ、建具にも隙間が発生するようになった」とおっしゃった通り、家そのものが原因の沈下ではなく、レーザーレベルで沈下範囲を計測したところ、樹木を伐った範囲の局地的な沈下で、建具に隙間ができていました。
　樹木が原因の沈下はたまにあります。最近では熊本市の集会所で、古木を伐った範囲に沈下が激しく見られたとのご依頼があり、沈下修正工事に伺いました。
　このように、伐った樹木の切り株が痩せることによって地中に空隙が発生し、建物の沈下の原因になる場合があります。樹木の撤去の際はご注意下さい。

　根腐れが原因の空隙はダブルロック材を充填することによって、空隙を充填することが可能です。
　しかし注意しないといけないのは、仮に根腐れが進行中の場合、数年後に空隙が再発する可能性があることです。
　このことから、本来なら切り株を掘り抜いて地盤改良をするのがベストなのですが、今回の条件では困難でした・・・。

　今回は空隙充填が目的のため、地盤隆起や構造物の異状が発生したらすぐに注入を止めます(周囲の状況とメーターを確認しながら、注入量を見極めます！)。
　もちろん、樹木の根が広がっている範囲は地表からだと分からないので、広い範囲でロッドを打ち替えながら、薬液の注入を繰り返します。

　修正には柱縛りと油圧ジャッキによる曳家工法を行いました。
　基礎諸々の修正は可能なのですが、施工前の状態以上に修正するとなると、費用が大きく上がってしまいます。
　そのこともあり、今回の条件下では必要最小限の修正になりました。見栄えが気になる場合は、モルタルなどで目詰めをします。
　将来根腐れの進行が見られない場合は、基礎までの工事を改めて行うことも可能です！