滋賀県古民家再生（沈下修正）

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沈下・傾き修正
滋賀県　古民家再生（沈下修正）

沈下・傾き修正

滋賀県　古民家再生（沈下修正）

古民家再生を推進しています！

　滋賀県愛知郡愛荘町にある古民家の沈下修正を(有)テクノワークス様のご依頼で施工しました。古民家を撤去するのではなく、修理して何かに役立てようと施工主様と共に進めている工事でした。
　柱の足元が腐っていて、取り換えや根継ぎ、部分的にコンクリート基礎を設けて耐圧を取る方法で建物を水平に戻し固定します。角が取れて大きく丸まった梁は、他の梁の荷重をすべて受けて腐食した柱1本で支えられており危険なため、十分な養生を行いました。

　雨漏れで柱が腐食し、柱縛りでは危険なため、梁で一部の荷重を受けながら沈下を修正します。
　足元は根切りを行い耐圧が取れるようにコンクリート基礎を打設しレベル固定します。外壁面も土が流れて下がっているので土台を上げてキャンバー(くさび)で養生し、最後にコンクリート基礎で固定します。

　柱の腐食が進んでおりどこまで根切りが必要なのか判らない状態です。床下で腐食が収まっていれば修正跡が残らずに済みます。どのような判断をするかは実際に柱を上げて少しずつ切って調査するしか判断できません。
　今回は柱に組む鋼材の縛り代(しろ)が無かったため床上で組んでいます。柱に跡が残らないように慎重に行います。

　梁が急勾配であることからサポートで突く程度では危ないため、セイロ養生を組んで細かくキャンバーで固定します。
　周囲の梁を受けた荷重を柱1本で支えていますが、腐食が進行しています。取り換えられる状態にし、大工さんに取り換えてもらいます。

　同敷地内にある土蔵の傾き修正は条件が悪く断念。
　この敷地には軽トラックがギリギリ進入できる程度の道幅しかなく、土蔵の工事に必要な長尺の組み付け材を搬入できないことが断念した大きな理由です。
　土蔵は扉の形状によって費用が大きく変わります。観音開きの組み付け材が入らない重厚な扉の形状だと、沈下修正そのものは可能ですが、土蔵を傷める結果になる恐れがあります。