建物を移動する
愛知県安城市 法行寺鐘楼堂 曳家工事
通学路安全確保のため鐘楼堂を移動
コンクリートブロック積の塀が倒れて通学中の児童が亡くなられた痛ましい事故が大阪でありました。テレビで取り上げられて各市町村が通学路の安全を見直し、点検をするようになりました。この鐘楼堂の石積は道路のコンクリート塀と一体となっており、塀を撤去すると石積が崩れる鐘楼堂が倒壊する可能性があります。そのため一時移動させて塀撤去後に基礎を作り直して曳戻します。
近くで施工中の本光寺様沈下修正工事の元請様である㈱創建様のご紹介で天匠瓦株式会社様のご依頼を受けて施工しました。
鐘楼堂を移動するに際し、移動先に先人の墓石があり移動距離が足りません。墓石を一体移動していただき場所を確保したのち曳家工事の開始です。鐘楼堂の高さが背の高さほどあるのですがトラックがそこまで進入できないのですべて人の手で組み上げています。
他の曳家業者にも見積依頼をされたそうですが弊社の4~5倍の金額だったそうです。
お墓に当たる手前で移動完了、セイロ養生をして基礎完成まで待機します。
石積の石は再利用するとのことで墨入れと番号を振って解体準備が進みます。
危ないコンクリートブロック塀も無くなり、石も撤去されました。
土を搬出して新しい基礎ができるまでもう少しです。
異なる現場同士が近い場合は、できるだけ伺いながら工事の進み具合を確認します。工程ロスが出ない様に事前に段取りを調整して動ける体制を取ります。
新しい基礎が完成したと聞いて法行寺様に伺うと基礎はありました。
石垣まで復旧しているものと思っていたので驚いたのと、復旧した石に道を掛けようと想定していましたができなかったため、基礎の外側に道やローラーの位置など変える必要がありました。新たにセイロ養生を両サイドに組付けて道を設置し曳き戻しました。
礎石と基盤がずれないようにステンレスの棒が刺してあり、移動中の鐘楼堂柱下から加工を行いステンレス棒が収まるようにしています。
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