建物を移動する

徳善寺山門 曳家工事

台風で山門が動いた!

 滋賀県高島市の澤田工務店様のご依頼で、徳善寺様の山門の移動および根継ぎの為の嵩上げを行いました。台風の影響で山門の柱が石の上からズレてしまったとのことです。袖壁がどうしても隣の建物にあたるため一部瓦を外してもらい持ち上げています。
 山門は頭でっかちでバランスが重要です。養生を十分に行わないと大きな事故に繋がるため、注意を配りながらの作業です。

 柱の根継ぎに伴う嵩上げは30センチ程度で、油圧ジャッキ150ストロークであれば2回の組替で完了します。
嵩上げ期間中は鋼材が組み込んで通れなくなります。

 足元に鋼材を挟み仮養生をして根継ぎ工事完了を待ちます。社寺仏閣は柱縛りの際に凹ましたり傷付けたりできません。ただし縛りが緩いとズレてくる可能性もあります。腐食した柱は下がりやすくなります。その微妙な手加減で支えるのが職人技になるのではないでしょうか?
 またもしもの時のために養生は欠かせません。長期現場を離れる際は2重に養生して、事故が起きないように心がけています。

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