建物を移動する

バルクアップ工法+曳家工事

我ながら何でもできることが凄い!

 西舞建設㈱様のご依頼で、木造住宅の嵩上げと曳家工事を施工しました。
物件は一度増築しているとのことで、増築部分の基礎の状態が不明なまま基礎ごと建物を移動します。居住しながらの作業でライフラインは止められません。移動後に嵩上げ工事を行いますが、移動距離が3m程度で建物が重なり造成できないので、バルクアップ工法で嵩上げを行いました。
 

 建物を上げる前にライフラインの確保が重要です。給湯設備は一旦建物から離した位置に据え替えます。強化ポリをつないで遊びを作り移動しても問題のない状態にします。排水はジャバラ管で繋ぎます。建物内部の増築部分基礎に配管が入り込んでいるので、移動先に新規配管をセットしていつでも繋ぎ直せるようにします。
 すべての準備ができた段階で建物を持ち上げます。基礎構造が不明なため油圧ジャッキ設置個所を増やして支持の間隔を短くしています。

 移動は3mほどですが道を作りローラーを載せる作業は同じです。増築部分の外壁や基礎つなぎ目を確認しながら少しずつ移動させていきます(建物の中には施主様が居られますので緊張しました・・・)。
 目的位置までの移動が完了したのち、バルクアップ工法に移ります。鋼材を抜きながら支持金物と油圧ジャッキをセット、建物レベルを調整します。

 型枠を外して完成です。給排水は事前準備しているので、接続して使用できます。
 色々な工法の複合施工はいろんな場面であります。沈下修正工事は曳家工事の内容の一部です。どんな条件でも施工できるよう、日々努力を積み重ねております。難しい物件があればご相談下さい。

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