建物を移動する

滋賀県長浜市 曳家工事 第二期

古い建物を再生して活かす!

 長浜市の観光地、黒壁スクエア内の区画開発で㈱材光工務店様よりご依頼いただいたもう1件の曳家工事です。
 第1期の曳家工事をした建物の裏側の奥まった離れを2回曳いて表に出していきます。この建物の後ろではマンションやビルの基礎工事が行われており、壁一つ隔てた向こう側には別世界が広がっていました。

 まずは横に建物を出すのですが、隣のお寺の本堂との壁まで30㎝もありません。組付が困難で、床の間の一部を解体して柱縛りとしています。移動先は平地ですので本堂の壁に気を付けてさえいれば難しいものではありません。この位置で待機して基礎の完成を待ちます。
移動の際に観光客がフェンスの間から建物が動くのを見ておられました。

 基礎が完成したため移動開始です。前に少し押して基礎との位置を合わせます。移動距離が短いのですが道作りやローラー設置の上げ下げ作業は変わりません。
よく「距離が短いと安くなるのか」と聞かれますが、10m以内であれば変わりません。10m以上は距離によって金額が上がっていきます。

 奥に建物を移動します。新設基礎との位置調整を行って建物を据付けます。元の位置からは少し動いた程度にしか見えませんが、移動回数は3回で移動距離もあります。
 曳家工事は移動回数が多いほど費用が掛かります。これだけの移動でこの金額?と思われることもありますが、その位置に建物を納めるにはどれだけの工程が必要か判断しながら積算しています。

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