建物を移動する

滋賀県長浜市の曳家工事

どこまで移動建物を壁に寄せられるのか?

 長浜市観光名所の黒壁スクエア内の1区画にマンションや商業施設が建設される開発工事内の曳家工事を㈱材光工務店様のご依頼で施工しました。
 移動先の建物は減築されていたので、対象の物件を移動して一体の建物にするのが目的です。隣の既存建物の壁から柱芯まで20㎝以内に納めないといけません。移動前の組付けからその想定で鋼材を出さずに組付けていきます。
 前面を揃えると後面の鋼材が飛び出してその隣の建物にぶつかります。隣の建物の1階部分の壁を撤去して伸ばすことができたので助かりました。

 本来なら建物を支える養生などしやすいように、建物の外側に組付鋼材を張り出すのですが、今回は出来ません。移動先の収まりを十分理解してギリギリまで近づけるようにします。この段階で基礎が完成していますのでミスは許されません!

 土台を据えてその上に道を作ります。ホールダウン金物があるため思いのほか高さを上げる必要があり手間取りました。道を隣の建物の外壁にあて、ローラーがここまで動く想定で建物を動かします。油圧押しジャッキでゆっくりと移動させて最後は隣地屋根の収まりや、壁との距離、建物角度微調整に注意を払いながら最終の収まりを確認します。

 無事据付完了しました。
 ぴったりと寄せられて計画通りの配置となりました。鋼材を搬出する際も黒壁スクエア内のため観光客が多く、平日でも賑わいを見せていました。

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