建物を移動する

重量があり過ぎる木造住宅曳家工事

冬期は工期に余裕が必要です

㈱創翔様のご依頼で立派な木造住宅に曳家工事を行いました。建物を移動しても盛土が全面行えないため、曳家➡盛土➡盛土の上に嵩上げ曳家➡残りの盛土➡最終位置まで曳家と計3回移動を行いました。建物面積も広く、立派な屋根で土が載ってあるとの事です。しかし一番驚いたのが基礎はベタ基礎と聞いていたので間違いはありませんが、コンクリート土間厚30㎝のベタでした・・・。今は使われてない昔ながらのコンクリート便槽もあり、凄い重量になっていました。

 居住しながらの施工のため、30㎝コンクリート土間を延々と斫っている訳にも行かず、必要最小限の場所を内部から斫り、残りは周囲から基礎下トンネル堀りで油圧ジャッキを設置しました。
 移動用の道づくりにも建物重量があるため100トン対応ローラーを使用して道の鋼材の配置のピッチも狭くし、耐圧を取りながら慎重に移動させました。持ち上がった後は、基礎下での作業をスムーズに行うことができます。

 敷地が広いので重機やユニック(クレーン付トラック)を使った作業ができて助かりました。鋼材も大量に運び込めたので、運搬ロスが減りました。
 隣地側に4mの擁壁を完成させるまで数カ月待機しています。その間に時おり現場で異常がないか確認しています。
 ありがたい事に圧密沈下もなく、曳家工事が遅延した以外に問題はありませんでした。

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