建物を移動する

増築された木造建物の曳家工事

クリスマスに曳き戻した思い出・・・

 ㈱菱田組様のご依頼で施工させていただいた木造住宅の曳家工事です。
 建物が増築されており、既存部分と増築部分の取り合わせ部分が複雑で、組み付けまでに床下の土台組みを念入りに調査しました。

 冬の工期のため雨天が続き、地盤がぬかるみながらの作業でした。
 建物の基礎は作り直すため、土台から建物を持ち上げ一旦敷地奥に移動します。
ぬかるんだ地盤での道づくりは、レベルの調整をしても下がる恐れがあります。
養生の間隔を狭くして耐圧が取れるように工夫しながら移動させています。

 新しい基礎が完成するころには12月中旬を超えていました。
 施工主様が「雪が降る前に建物を新しい基礎に戻してほしい」と希望されていたため、お正月までに完了させる覚悟で曳き戻し工事に向かいました。
 ちょうど世間はクリスマスでしたが、山間部のこのあたりではライトアップやクリスマス感はありません。
 なんとか年内中に曳き戻しが完了し、施工主様にも喜んでいただけたのでホッとしました。

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