建物を移動する

水害対策 嵩上げ工事

地盤と建物を上げて浸水を無くします!

 水害地域で台風の時期になると河川が氾濫し、建物が水に浸かります。100年に1度と言われていた頻度が近年3年に1度くらいになっているように思われます。水が浸からないハイウォーターライン以上に、地盤を上げて建物を据え直すことで浸水を防ぎます。
 ㈱坂根工務店様のご依頼で母屋と離れの2棟を嵩上げしています。

 機材機器を搬入して組付準備に取り掛かります。
 今回は基礎遣り替えですが延石を再利用するとの事で柱縛りを主に組付けを行います。
一部土台の高さが違う箇所があり縁が切れていました。リフォームされたようで構造的に不安なため、組付けた鋼材からサポートで上部梁りを突いて補強を入れます。

 基礎と盛土が出来る高さ≒2.5mまで建物を持ち上げます。足場組で階段を作り建物に出入り出来るようにします。
外部建物周りにはセイロ養生を設置せず、内部のセイロ養生のみで建物を支えています。

 基礎完了後は下げ工事、据付作業に入ります。人が歩けるくらいの高さの時は作業が楽なのですが、徐々に建物が下がり、最後は床下作業となると油圧ジャッキの据替だけでも大変な作業です。鋼材が外せるまで狭い中での作業になりますが、建物を傷めないようレベル確認を行いながら正確な作業が必要です。
 延石も再利用されて外から見れば今までの収まりと変わりません。

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