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水害対策嵩上げ工事
ベタ基礎であれば従来工法より簡単に嵩上げできます!
台風時に河川が氾濫する水害地域での木造住宅嵩上げ工事です。㈱総進建設工業様のご依頼で、今回は50㎝の嵩上げでベタ基礎でしたので『バルクアップ工法』での施工になりました。
建築当初の図面がなく、基礎の厚みがどの程度か把握するために、建物基礎にコアをあけてコンクリートの厚みを確認しています。コンクリート土間が薄い、無筋基礎の場合はリスクが高くなるため従来の曳家工事をお勧めします。
建物の間取りから油圧ジャッキ位置を計画して配置していきます。
徐々に建物が上がるとすぐに建物下に養生を入れて安全を確保します。
この作業の繰り返しでハイウォーターライン以上に建物を持ち上げます。
嵩上げが終わり支持金物で建物を水平に固定します。
型枠をするため油圧機器類はすべて搬出しています。
この写真だけを見ると建物が浮いている不思議な写真です。
バルクアップ充填が完了し、型枠を外した状態です。
充填するバルクアップ材は充填後に1.5~1.7倍に膨張するため、基礎と地盤の間に空隙残りは出ません。一般のグラウトより流動性も高く作業性が良いのが特徴です。一軸圧縮強度は0.8~1.3N/㎟になり建物を支持する十分な強度が出ます。
建物周囲の地盤は盛土で行います。周囲であれば重機も自由に使えるため、作業は早く済みます。
全体の盛土が終わった段階で着工前の状態と見た目が変わらなくなります。
このように、敷地が50㎝上がることで浸水しない地盤となり、建物が濁流に浸かることもありません。
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